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「自分を信じない奴に努力する価値はない」(松山純平)

 

 こんにちは。"長袖"がトレードマークの教育学部第二類数理系コースの松山純平です。僕が長袖を着ている理由について、かっこつけている、肌が弱い、入れ墨が入っているなど様々な噂がありますが、実際は長袖の時の方がいいプレーができている気がするからです。これが、02の三つの謎の内一つの答えです。あと二つ"とみたつの左腕"と"たかしの濡髪"は誰かが解明してくれることを願います。

 

 まず、自己紹介から入ろうと思います。僕は広島県三原市出身で22年間ずっと広島に住んでいます。そして、来年の春からは神戸で教員です。シティーボーイです。神戸一年目の目標は自炊をすることとしておきます。

 

 さて、僕がサッカーをちゃんと始めたのは中学からです。小学校の頃は、休憩時間や放課後によくサッカーをしていましたが、習ってはいませんでした。中高は地元の公立学校に通い、地区予選敗退が当たり前でした。当時のポジションはセンターバックです。細いのもあって、その頃から考えて守備をしているつもりでした。そんな僕が広島大学サッカー部に入った理由は、サッカーが好きで続けたかったこと、教員になってサッカー部の顧問になりたかったことが理由です。あとは単純に大学サッカーのレベルを舐めていました。これだけレベルが高いと入る前に知っていたら入ってなかったかもしれません。知らなくて良かったです。

 

 大学で選択したポジションはサイドバックです。小さかったので大学でセンターバックはきついと思ったことと、その頃読んでいたサッカー漫画のアオアシがきっかけです。しかし、大学サッカーで自分が通用するものは何もなく、ほぼ試合に出れない期間が長く続きました。一年生の時は県リーグサブ。広大サッカー部が参加していた一番下のリーグですが、そこでも何も通用しませんでした。二年生の時はアイリーグサブで出場時間0分。同級生がみんな試合に出ている中、自分だけ出れないことに惨めだと感じることもありました。三年生の時は前期アイリーグサブ、後期県リーグ。試合経験が増えたことは嬉しかったですが、アイリーグに先発で出れないことに悔しさを感じていました。こうして振り返ってみると、二年生の時が一番辛かったように思います。そんな僕ですが、現在はAチームに昇格し、今季をi1の選手として、先発で出たり途中出場したりと多くの出場機会に恵まれました。チームもプレーオフ進出というポジティブな結果を残すことができました。

 

 さて、「インカレ・引退に向けて」、「後輩へのメッセージ」ということで、まずは後輩へのメッセージから書いていこうと思います。何を書くか中々決まりませんでしたが、せっかくなら他の02と被らないような、自分にしか書けないものを書こうと思いました。そうなると、三年生まで出場機会が少なかった僕が、Aに昇格してからどのようなことを考えて練習に取り組み、どのようなことを学んだのかを書くのがいいのではないかと思いました。これが少しでも誰か(とくに今Bチームでプレーしている選手、これからAチームに上がる選手)のためになれば嬉しいです。

 

 僕がAチームに昇格してから、練習中に考えていることは「戦う場所」についてです。ここでいう「戦う場所」とは自分のアイデンティティやストロングという意味です。僕は多少なりとも、周りと連携した守備や中へのドライブというのを自分の強みだと思っています。つまり僕にとっては、守備練習やビルドアップの練習が自分にとって「戦う場所」になるわけです。これらの練習には他の練習以上の集中力を持って取り組み、うまくいかない時は徹底的に考えるようにしています。一方で、僕はパスコンやシュート練習などの基礎技術を必要とする練習は苦手です。そのため、もちろん集中して一つ一つ丁寧にプレーしているつもりではありますが、周りよりもミスをする回数が多いです。だから、僕は技術が不足していることによるミスはあまり気にせず、引きずらないようにしています。ミスを恐れて、ミスしないようにとプレーすると、体が硬くなり余計にミスが増えるからです。そして、パスコンがうまくできた日は調子いいかもラッキーと思うようにして、うまくいかなくても通常運転、他の練習で戦えればそれで良いと言い聞かせています。これを良いと思うかどうかは人によると思いますが。ただ、僕のように技術に自信のない選手や心に余裕を持たせたい選手はぜひやってみてください。

 

 ここで、自分の「戦う場所」つまり強みがないという選手もいると思います。でもAチームに昇格した時の僕もそうでした。上手いから上がったのではなく、上がってから少しは上手くなったという感覚です。Aチームに上がって初めての遠征では何も通用せず、何をして良いのかも分かりませんでした。ただ感じたのは関西の強豪の基準の高さ。そして、応援しているだけではわからない広大トップのレベルの高さです。このままでは、すぐに落とされると感じた僕が行ったのは、上手い選手のプレーの観察と真似です。たとえば、守備の寄せ方、タイミング、体の向きはしんぺいを参考にしました。手本にした選手のようにはできないかもしれませんが、自分なりの形に落とし込むことはできました。唯一先生に褒められた「コーチング」はもっと明確に大きくすることを意識しました。そうしていくうちに、少しずつ小さな武器ができ、心に余裕ができたと思います。なので、BチームからAチームに上がった時はミスしないようにって考えるよりは上手い人から盗む、自分の武器で戦うことをおすすめします。

 

 次に、僕がAチームで学んだことは、声の重要性です。これは今季のi1の結果が物語っています。シーズンが始まりなかなか勝てない試合が続きましたが、アップを全員で大きな声を出してやるようになってからはリーグ全勝(プレーオフは残念ながら負けてしまいましたが)でした。声を出すことで、チームの士気が上がる、自分の体も奮い立つ、と良いことばかりです。さらに声の良いところは、下手でも出せることです。技術がなくても、フィジカルがなくても、声は出せます。もっと言えば、試合に出れなくても、ベンチからでも、応援席からでも声を出し、チームの力になることはできます。それくらい声は重要だと思います。声にも色々な声があると思います。鼓舞する声、怒る声、コーチングの声など。僕が最近とくに意識しているのは鼓舞する声です。チームの雰囲気が良くない時に声を出し、奮い立たせることは重要です。また、練習では良いプレーを声に出して褒めることをとくに意識しています。やっぱり、怒られるよりも褒められる方が気持ちよくプレーできると思うからです。来年06が入ってきた時や、Aチームに新しく選手が上がってきた時などはぜひ多めに褒めて、気持ちよくプレーできるようにしてあげてほしいです。ちなみに、僕史上言われて一番印象に残っているものは、広大サッカー部が誇る"中盤のダイナモ"ことi1キャプテン下地琉斗の「お前ならできるやろ」です。痺れすぎて、次の日は二日酔いでした。多分ダイナモは覚えてても覚えてなくても、「そんなん言ったっけ、覚えてねーわ」とツンデレをかましてくると思います。話が戻りますが、このように声を出すことには、メリットしかないです。プレーがうまくいかない時ほど、普段あまり声を出さない人ほど声を出してみてほしいです。それが自分自身にとってだけでなく、チームにとって良い影響を与えてくれると思います。

 

 そして最後に、「インカレ・引退に向けて」を書こうと思います。これまであまり、引退が近づいているという実感はなかったです。しかし、最近練習後に02でバー当てをしてる時や、学食にいく時、飲み会をするときなどにあと何回あるんだろうと考えるようになり、引退を実感しています。4年間当たり前に練習をして、みんなで学食に行って、試合に勝ったら飲みに行く。この当たり前がなくなると思うと寂しいですし、引退してからの大学生活をどのように過ごすのか想像できません。それくらいサッカー中心の大学生活でした。

 

 そんな僕はインカレ登録メンバー30人に入ることができました。ただ、今の立ち位置的にはピッチに立つことはおろか、ベンチに座ることもできないと思います。しかし、先ほども述べたように広大サッカー部には多くのスーパーな選手がいるので、その選手たちを観察し、真似ることでまだまだ成長したいと思います。そして、ピッチに立つことができなくても、遠征を通してピッチ内外でチームのためにできることをして力になりたいと思います。そして1日でも長く大学サッカー選手として、みんなとボールを蹴っていたいと思います。

 

 ここまで読んでくれた方は気付いているかもしれませんが、タイトルは全然関係ないです。書き終えた時に全然まとまった良い感じのタイトルが思い浮かびませんでした。なので、僕の好きな漫画の「ナルト」に出てくるマイト・ガイというキャラのセリフをタイトルにしてみました。このシーンについて語ったら長くなるので、興味がある人はアニメかマンガを見てみてください。何度見ても泣けるし、心を奮い立たせてくれるシーンです。僕も自分を信じて引退まで頑張ります!!

 

 長くまとまりのない文章となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

追伸

先日、初めてネットでスパイクを購入しました。26.5㎝のプーマのオレンジのスパイクです。まだ2週間ほどしか履いてないです。ところが、どうやら僕の足は25.5㎝だったようで大きすぎて困っています。誰かほしい方がおられたら、連絡ください。このブログが出るころには新しいのを買っていると思います。