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「挫折こそ」 (檀浦慶)

 

おおきに。情報科学部情報科学科一年の檀浦慶です。大阪府立泉陽高等学校から来ました。ポジションはセンターバックとツッコミです。生まれも育ちも大阪府で生粋の大阪人です。「おおきに」なんていう言葉は使ったことがありません。大阪から遥々広島に来た時、エスカレーターで右に並ぶのは大阪だけと知らずに広島駅で堂々と右に並んでいた迷惑ものは私です。大学生活にやっと慣れてきたところ、エセ関西弁を使っている人がたまたま周りにいて無性に腹が立ちました。ばれます。最近、「大学数学」という大きな壁にぶち当たり、乗り越える気力もわかないまま「挫折」している私ですが、私は今までのサッカー人生で二回ほど大きな「挫折」をしています。

 

私は小学4年生のころ、友達に誘われクラブチームに入り、サッカーを本格的に始めました。そして段々とサッカーに惚れ、どんどんのめりこんで行きました。そして中学ではJ株のクラブチームで全国目指して練習していました。そこで一度目の「挫折」を味わいました。中学二年生の時、一つ上の学年でプレーすることがあり、そこで自分のその当時の実力と一つ上の先輩方との実力の差を強く実感し大きく挫折してしまいました。結局、そこからは自分に自信が持てず、いいプレーができませんでした。しかしその当時、上のレベルを体感できたからこそ、自分の目指すところがはっきりし、その後の私の成長を支えてくれました。高校ではいわゆる進学校というところに入り、日々勉強に勤しみながら部活動をする毎日を送っていました。大阪府ベスト8を掲げていた私の高校では公立高校でありながら比較的厳しい練習をしてきました。私が高校二年生の時に迎えたインターハイ、ここで負ければ先輩が引退するという大きな大会で僕は試合で何もできず、目標を達成することができないまま敗戦してしまいました。この試合で自分の無力さを知り二度目の「挫折」を味わいました。自分の実力をはっきりと知ることができ、今後のするべき内容がはっきりし、練習への意欲や態度も大きく変わりました。その結果私が高校三年生の時のインターハイでは目標達成とまではいきませんでしたが、強豪校を次々と倒し勝ち進む快進撃をすることができました。

 

「挫折」するということは確かに辛く、耐え難いものではありますが悪いことではありません。自分の現在の実力がはっきりしたり、目指すべき目標が明確になったり今後の成長につながるものばかりだと思います。今後のサッカー人生でこのような経験をすることがあると思いますが、その時は「挫折こそ」という気持ちでリスタートしていきたいと思います。ちなみに大学数学による挫折は、自分の実力を知り、目標が見えど、重い腰が上がらずリスタートできていない状況です。

 

最後にこれからの広島大学サッカー部での目標を宣言して終わろうと思います。僕はサッカーが大好きです。サッカーをするのも、観戦するのも全部が好きです。なので僕の目標は「サッカーをより深く知ること」です。この中にはもちろん戦術はもちろん技術やフィジカルの向上も含みますし、オフ・ザ・ピッチの部分も含まれています。この目標を達成できるように四年間必死に頑張っていきます。つたない文章でしたが読んでいただきありがとうございました。これからも応援のほどよろしくお願いいたします。       

 

檀浦 慶